髪質は遺伝だけじゃない？生活習慣が髪に与える意外な影響

2025年11月16日

髪質はどこまで遺伝で決まる？

「髪質は生まれつきだから変えられない」と思っていませんか？確かに、髪の太さ・くせ・色・本数といった要素は遺伝的な影響が大きいです。研究によると、髪質の約60〜70％は遺伝で決まると言われています。

しかし残りの30〜40％は、後天的な要因、つまり生活習慣や環境によって変化する部分。たとえば、同じ家系でも「食生活」「睡眠」「ストレス」によって髪のツヤやハリが大きく違うことは珍しくありません。

つまり、遺伝だからと諦めるのではなく、自分の習慣を見直すことで髪質を整えることは十分可能なのです。

髪の毛は「体の一部」。肌や爪と同じく、日々の栄養・血流・ホルモンバランスの影響を強く受けます。特に以下の3つが、髪質の変化に大きく関係しています。

髪の主成分はケラチンというたんぱく質。肉・魚・卵・大豆製品など、良質なたんぱく質が不足すると、髪が細く弱くなりやすくなります。また、鉄分・亜鉛・ビタミンB群は毛根の代謝を助けるため、髪のツヤにも直結します。

血流が悪くなると、頭皮や毛根に十分な栄養が届かなくなります。冷えや肩こり、ストレスが慢性的にあると、髪がパサついたり、抜け毛が増えることも。 頭皮マッサージや運動習慣で血流を良くすることが重要です。

女性の場合、ホルモンの変動によって髪質が変わることがあります。出産後や更年期などに「髪が細くなった」「うねりが出てきた」というのはその典型です。規則正しい生活とストレス管理が、髪のコンディション維持に不可欠です。

知らず知らずのうちに髪に負担をかけている生活習慣、実はたくさんあります。次のような習慣に心当たりがある方は、注意が必要です。

こうした生活習慣を続けると、髪が細くなったり、ハリ・コシが失われるなどの変化が起こります。一度悪化した髪質を戻すには時間がかかるため、早めの見直しがポイントです。

悪い習慣をやめるだけでなく、髪を育てる良い習慣を取り入れることで、髪質は確実に変わります。

夜10時〜2時は「髪のゴールデンタイム」。この時間帯にしっかり眠ることで、髪の再生がスムーズに行われます。スマホの使用を控え、ぬるめの湯でリラックスしてから眠るのが理想です。

「髪は食べたものでできている」と言われるほど、食事は大切。たんぱく質、鉄分、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することで、髪の芯から健康を保ちます。

1日5分のマッサージで血流が改善。毛根に栄養が届きやすくなり、髪のハリ・コシアップにも効果的です。シャンプー中に指の腹でやさしくほぐすのがおすすめ。

ストレスはホルモンや血行に影響を与え、髪の成長を妨げます。深呼吸・軽い運動・趣味の時間など、心が整う習慣を意識的に取り入れましょう。

美容師の間でも、「毎日の習慣で髪は変わる」というのは常識。プロが実践している髪質改善のポイントを紹介します。

髪質は「一夜で変わるもの」ではなく、「習慣で作られるもの」。日々の積み重ねが、半年後・1年後の髪を変えていきます。

髪質は確かに遺伝に影響されます。しかし、食事・睡眠・ストレス・ケア方法といった生活習慣を整えることで、髪のハリやツヤは確実に改善します。

「髪質を変えたい」と思ったその日がスタートライン。無理のない範囲で良い習慣を取り入れ、自分の髪を少しずつ好きになっていきましょう。