髪のpH（ペーハー）とは？美髪に欠かせない基本知識と正しいケア法

• 髪のpHとは？基本をわかりやすく解説
• 健康な髪のpHバランスはどれくらい？
• pHバランスが崩れるとどうなる？
• pHを保つための正しいケア方法
• pHバランスを整えるおすすめアイテム
• まとめ：pHケアで美髪はもっと続く

髪のpHとは？基本をわかりやすく解説

「pH（ペーハー）」とは、酸性・中性・アルカリ性の度合いを示す数値のこと。 0〜14のスケールで表され、7が中性、7未満が酸性、7以上がアルカリ性です。

そして髪の毛にもこのpHが存在します。 髪や頭皮はもともと弱酸性（pH4.5〜5.5）の状態が理想的とされており、このバランスが保たれているとツヤや手触りが良くなります。

逆に、カラー・パーマ・シャンプーなどの影響でpHがアルカリに傾くと、キューティクルが開き、髪の内部成分が流出してしまいます。

健康な髪のpHバランスはどれくらい？

健康で美しい髪のpHは、およそ4.5〜5.5の弱酸性です。 この状態だと、キューティクルが適度に引き締まり、髪がなめらかにまとまります。

pHと髪の状態の関係

実はシャンプーやカラー剤もpH値が異なるため、ケア用品を選ぶときはpHを意識するのが大切です。

pHバランスが崩れるとどうなる？

髪のpHバランスが崩れてアルカリに傾くと、次のようなトラブルが起こります。

• 髪の内部成分（タンパク質・CMC）が流出する
• 枝毛・切れ毛・パサつきが増える
• カラーの色落ちが早くなる
• 手触りがゴワつく・まとまらない

アルカリ性は髪を膨張させるため、キューティクルが開いたままになり、外的ダメージを受けやすくなります。 一方で、酸性に戻してあげることで、キューティクルが引き締まり、ツヤと強度が戻るのです。

pHを保つための正しいケア方法

1. カラー・パーマ後は「酸性ケア」

カラーやパーマ後の髪はpH9〜10ほどの強アルカリに傾いています。 この状態のままだとダメージが進むため、酸性トリートメントや弱酸性シャンプーで中和することが大切です。

2. 洗いすぎに注意

シャンプーを1日に何度も行うと、頭皮の皮脂が必要以上に取れ、pHが乱れます。 髪質にもよりますが、1日1回・夜の洗髪が理想です。

3. 熱ダメージを防ぐ

高温のドライヤーやアイロンも、髪のpHを乱す要因のひとつ。 温風は15cm以上離して使用し、仕上げに冷風を当てることでpHの安定にもつながります。

pHバランスを整えるおすすめアイテム

• 弱酸性シャンプー：洗いすぎず、カラー後にも安心
• 酸リンス・酸性トリートメント：キューティクルを引き締める
• ミスト・pHバランススプレー：日中の静電気や乾燥を防ぐ

特に「カラー後1週間」はpHが不安定なため、酸性ケアを意識するだけで色持ちがぐっと変わります。

まとめ：pHケアで美髪はもっと続く

美髪を保つ鍵は、pHバランスを弱酸性に保つこと。 遺伝や年齢よりも、日々のケアによって髪の質感は大きく変わります。

「髪がパサつく」「色が抜けやすい」と感じたら、それはpHの乱れかもしれません。 酸性ケアを習慣にし、ツヤと手触りの良い髪を取り戻しましょう。